ゼミ紹介

『大学案内2024』より

法学部 伹見ゼミ「基礎法・比較法・中国法」
中国を知る、世界を知る

伹見 亮 教授

伹見 亮 教授

島根県出身、早稲田大学法学研究科博士課程修了、博士(法学)。2012-2013年、上海交通大学訪問学者。著書として「中国夢の法治―その来し方行く末」(成文堂、2019年)、「中国の法と社会と歴史」(編著)(成文堂、2017年)、「要説 中国法」(共著)(東京大学出版会、2017年)など。主な研究領域は中国法(主に公法領域)、中国(共産党)の統治制度・構造・理念など。

ゼミ風景

「法学」と言われたとき、多くの方は、学者が展開する法律(条文・制度)の解釈や改善に係る理論、そして裁判など具体的な事件での法律の適用に係る実務をイメージされるかと思います。これに対して「基礎法」というジャンルに振り分けられる(とりあえず押し込まれる)学問は、いわば典型的な「法学」の「経学」または「実学」的なイメージとは少し異なり、「法」を歴史や社会、外国・比較そして哲学といった視点・領域または方法・角度で切り取って、少し深くかつナナメから考えるところに特徴があります。
本ゼミでは、その「基礎法」(の一つを構成する外国法)の一つである「中国法」(実はキューバ法やロシア法やってる人も居ます…)に関わる様々な事情について学んでいます。ゼミ教員としては「こんな領域に興味を持つ人なんているだろうか」と心配していましたが、毎年若干名の参加者を得るとともに、中華圏出身の学部生や大学院生も参加して、みんなで楽しく(?)勉強したり議論したりしています。
言うまでもなく、多くの場合、学生に中国や中国法の基礎知識がある訳ではなく、また外国法は概ね自分たちに直接関わる問題でもないので、実用性・現実感は希薄になりがちですが、3年次に中国法の基礎知識について理解を深めるとともに、中国や台湾に赴いて交流を行うことで、現地のリアルな感覚や今後の実用へのイメージを高めてもらっています。
中国法と聞くと何か難しそうだし、法かつ外国という二重の意味で抵抗を感じられるかもしれませんが、個人的には「法」や「法学」を少し違う角度から(かつ柔らかめに)見ることで、その意味や魅力を再(新)発見することができる、と思っています(実は司法試験合格者も何人も出てます!)。法学に疲れた方(憑かれた方)、または中華圏若しくは社会主義に興味(反感?)がある方等々、みな大歓迎です。一緒にナナメな学びをやりましょう!


豊田 健介

豊田 健介

法学部4年

伹見ゼミでは、「中国法」やそれに関連するトピックについて、日々議論しています。先生のご専門は、中国法の中でも、公法関連(行政法、憲法、統治制度)が主です。
中国での法制度、統治制度は、日本の法学部で学ぶものとは大きく違う側面が多くあり、基礎法学としての「中国法」のみならず、中国にまつわること、中国と密接にかかわるロシアや台湾等の各国・地域などの分野におけるゼミ生の発表内容や、それに対する先生のコメント、お話には、毎回新鮮さを感じられ、幅広く知見を深めることができるゼミであると思っています。
社会人聴講生や、中国出身の大学院生の参加者がおり、様々な視点から議論ができること、中華圏の大学との交流会、海外勤務の卒業生との交流、中国の在東京法律事務所訪問などの機会があることも、他のゼミとは一風変わった経験のできる点であり、伹見ゼミの魅力であると感じています。

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