一橋から海外へ

文化の壁を超えて通じる心

『大学案内2023』より

東 俊介

商学部4年 東 俊介

2019年1月6日~2019年12月12日
タマサート大学(タイ)

2021年11月撮影

「留学」の良さって何だと思いますか?
語学力の向上?確かにその側面はあるでしょう。英語が一番不得意な教科だった私が、英検1級やTOEIC930/990を取得できたのは、留学のおかげです。
ですが語学力の向上は、私にとって重要ではありません。私にとって留学をして一番良かったことは、文化の壁を超えて心と心が通じる経験をしたことです。
私はタイに1年間留学をしました。公用語はタイ語なので、生活の中でタイ語を使いこなす必要があります。ところが私は留学当初はタイ語が全く話せず、「突然ジャングルに投げ出された気分だ」と落ち込んでいました。
そんな私に転機が訪れたのは、大学初日の授業でした。一緒に授業を受けていたクラスメイト達が、タイでの生活に不慣れな私に優しく声をかけてくれたのです。文化や母語は違えど、すぐに彼らと打ち解けました。彼らと留学中に一緒にお寿司を作ったり、旅行に行ったりしたのはいい思い出です。
1年間の留学を終えて帰国する際、空港に見送りに来た友人から一冊のノートをもらいました。開いてみると、そこには寄せ書きと共に、私とクラスメイト全員との2ショット写真が貼られていました。ノートを見て、友達の前では平常を装いましたが、「こんなにも愛されていたのか」と思うと、機内では涙が止まりませんでした。
留学の良さは人それぞれでしょう。ですが、文化の壁を超えて心と心が通じる瞬間、そこに醍醐味があるのではないかと、私は思います。

異国で居場所を作るということ

『大学案内2023』より

佐藤 萌加

商学部4年 佐藤 萌加

2019年8月21日~2020年3月22日
ヴァージニア大学(アメリカ)

2021年11月撮影

「絶対にアメリカへ行くんだ」。私にとって留学は7歳の頃からの大きな目標でした。個性あふれる人々、活発なディスカッションで進む授業、陽気な寮生活、深夜に及ぶ図書館での猛勉強…。そんな憧れに心躍らせながら、2019年夏、私はアメリカへ飛び立ちました。しかし山のふもとの小さな町、シャーロッツビルでの生活は甘くありませんでした。スーパーでは店員さんの挨拶を聞き返し、授業中は一言も発せず、目に入るのは口ごもる私への怪訝な眼差しと減らない課題の山ばかり。瞬く間に自信がなくなり、内向的になっていきました。
ところがある時気づいたのです。私がどんな人間で何ができるのか、何を考えているのか。誰一人として「私」を知らない場所で、それらを伝え、自分の居場所を作るのは他でもない私自身であると。そうして「惨めでダメな私」から「挑戦中の私」へと少しずつ変わった私は、都市開発、犯罪学など全く専攻外の科目や、老人ホームや小学校でのボランティアに挑戦してゆきました。専攻や出身、世代までもが異なる人々と関わり、心地よい居場所を一つずつ作る経験を積み重ねたことは、どのような環境に飛び込んでも私ならきっと大丈夫という自信に繋がりました。
留学は多くの準備や負担を要します。でも少しでも自分を変えたいという気持ちがあるなら、飛び込んでみてください。手厚い奨学金やサポートを含め、一橋大学にはその環境があります。遠い異国であなたの場所を作るのは、あなた自身です。

海外から一橋へ

外国人留学生

一橋大学では、文部科学省国費留学生111人を含め、私費留学生、交流学生等、合わせて49の国や地域から742人の外国人留学生が学んでいます(2021年5月1日現在)。そのうち、9割以上はアジアからの留学生で17か国・地域に及びます。交流協定校を中心に、ヨーロッパからの留学生も21か国40人となっています。外国人留学生のうち、3分の2が大学院に所属しており、人文・社会科学分野において優れた研究者を世界に輩出しています。
授業では、異文化理解を目的とした科目が開講されているほか、キャンパス内外において留学生を支援するサークルが活動しています。国際学生宿舎や国際交流会館においても、活発な国際交流がみられます。また、卒業留学生は、金融、商社、メーカー等多様な有力企業に就職しており、高く評価されています。

世界の反対側での新しい生活

『大学案内2023』より

フェヘイラ ミケロン ジュリア

社会学部3年 フェヘイラ ミケロン ジュリア

ブラジル

2021年11月撮影

皆さんは留学にどんなことを期待していますか?留学は、他の国の文化と接触することだけでなく、生活習慣や言語なども学ぶことができる期間なので、普通の旅行では味わえない体験ができます。
日本に来る前は、ずっと家族と一緒に田舎の町に住んでいて、一回も一人で旅行したことがなく、一人暮らしもしたことがありませんでした。そのため、一人で世界の反対側にある国へ行って、新しい生活を始めるのは不安でした。
実際に留学生活が始まると、日本語での授業を履修したり、試験を解答したりすることは困難も伴いましたが、良い経験となりました。また、日本に来てから色々なバックグラウンドの人と親しくなり、日本文化だけでなく他の国の文化についても学ぶことができました。
日本に来てからのことを振り返ると、留学して本当に良かったです。留学は、大学生活の中で最も勉強になる期間だと思います。皆さんも留学に関して悩みはあるかもしれませんが、きっと素晴らしい経験になるので、ぜひチャレンジしてみてください!

国境を越えた居場所

『大学案内2022』より

ラム ジョシュア リーニュージーランド

社会学部3年 ラム ジョシュア リー

ニュージーランド

2020年11月撮影

一橋大学に入学する前は不安な気持ちでいっぱいでした。「日本」という未知な世界に足を踏み入れた自分がたくさんの悩みを抱えていました。大学生活はどうなるか、そして留学期間を有意義に過ごせるかが心配でなりませんでした。
しかし、ほかの新入生とオリエンテーションに参加したときから、感じていた悩みが徐々に解消されていきました。一橋大学では、幅広い分野の授業が履修でき、自分に一番合った教育の道を切り開くことができます。それだけではなく、一橋大学には少人数制の授業が多くあり、様々なバックグラウンドを持つ人と深い絆を築き上げるこができます。
勉強以外にも、部活や課外活動団体での経験などを通して気が合う人と接触する機会が山ほどあるでしょう。元の価値観と一橋大学で得られた価値観が混ざり、社会の中に生きる人間としての成長が促されたように思います。大学でのかけがえのない経験を通じて、物事を多角的に見る力が身につき、今までは理解さえできなかった発想を自ら働かせるようになりました。
皆さん、人生の新しいに段階に入ることに対して不安を感じているでしょう。しかし心配はいりません。きっと一橋に皆さんの居場所が見つけられます。

Hitotsubashi University Global Education Program (HGP)

Hitotsubashi University Global Education Program (HGP)は、一橋大学における教育の国際化とグローバル人材の育成をけん引するプログラムであり、日本人学生と留学生が社会科学分野を主とした学際的な科目をともに学ぶ場となっています。HGPは学部を問わず、一橋大学のすべての学生を対象としており、授業は英語で行われています。
HGPの授業は、各国の学生交流協定校からの交換留学生をはじめとする多くの外国人留学生が受講しており、日本にいながらにして、国際的な視野と感覚を身につけられる特徴的なプログラムです。また、HGPの教授陣は、多様な出身国と国際経験を持つ教員によって構成されているだけでなく、各界の第一線で活躍している方も多いことから、より実践的な授業内容を含んでいます。国際交流に興味がある、海外留学をしてみたい、実践的な英語力を身につけたい、といった学生に特に有益な授業科目が提供されています。
HGPの主たる科目は、英語で授業が行われる日本事情関係科目群及び社会科学分野の専門科目群によって構成されています。詳細については、HGPのウェブサイトをご参照ください。

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