ゼミ紹介

『大学案内2026』より

経済学部 藤嶋ゼミ「都市・地域経済学,ネットワークサイエンス」
都市・地域をデータで読み解く、最先端の学び

藤嶋 翔太

藤嶋 翔太 准教授

ワシントン大学セントルイスで経済学Ph.D.を取得。東京大学空間情報科学研究センター、東京理科大学経営学部を経て、2019年より現職。理論と実証の両面から都市・地域経済学の研究を行い、数理科学者など他分野の研究者とも共同研究を行っている。2021年度応用地域学会・坂下賞を受賞。

ゼミ風景

私たちのゼミナールでは、都市や地域の経済活動を、データサイエンスという新たな視点から深く掘り下げます。Pythonというプログラミング言語を軸に、ネットワーク分析や機械学習といった先端的な手法を学び、実際のデータを用いて都市や地域の複雑な仕組みを解き明かしていきます。
ゼミは3年生のみで行う時限と3年生・4年生合同で行う時限からなります.3年生のみの時限では、初めにPythonの基礎的なデータ分析実習を行い、参加者がプログラミングに慣れることを重視します。その後、データサイエンスの手法(ネットワーク分析、因果推論、機械学習など)や、地理情報システム(GIS)を学びます。GISの基礎知識は、教員が担当する「経済地理学」という講義で学ぶことが必須となります。
もう一つの時限では、3年生と4年生が合同でグループプロジェクトに取り組みます。4年生は先行研究を発表し、その内容を基に研究テーマを決定します。プロジェクトの成果は、卒業論文として発展させることが期待されています。また、他大学のゼミと合同で行う報告会では、学びを深める貴重な機会となります。2023年度は慶應義塾大学、東京大学、大阪大学のゼミと合同で、多様な視点からの発表が行われました。
このゼミを通じての到達目標は、データサイエンスと経済分析のスキルを身につけ、それを活用した卒業論文の作成です。受講には、経済学、微分積分、線形代数、統計学に関する基礎知識が求められ、特に線形代数の理解は重要です。Pythonの経験がなくても、プログラミングに対する興味や独学での学びに対する意欲があれば歓迎します。
興味のある方は、ぜひこのゼミに参加し、都市・地域経済やネットワークの視点からデータ分析の技術を磨いてみませんか?受講生同士の協力を通じて、学びを深めていきましょう。お待ちしています。


山本 紗也

山本 紗也

経済学部3年

藤嶋ゼミは「都市・地域経済学」の分析について学ぶゼミです。アイスの値段や気温、人口などの計量・計数データだけでなく、コンビニの座標データ、人々の移動に関するデータなどの空間的なデータを用いた分析を行うことが大きな特徴と言えます。本ゼミではPythonというプログラミング言語を用いたデータ分析の手法を学ぶことで、都市の人口分布や経済成長、住宅価格の変動、交通の最適化などを具体的なデータに基づいて検証・予測可能となります。最終的には先行研究を参考に自分で決めた地域についてこうした検証を行い、卒論を執筆します。
Pythonを用いた実践的な都市経済の研究を行いたい方にとっては貴重な学びの場となると思います!実際に自分の手でプログラミングをしてみるとうまく動かない時が多々ありますが藤嶋先生のサポートはとても手厚いので、難しくて入りづらそうなゼミだと思わずにぜひ検討してみてください!

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