経済学部

アドミッション・ポリシー

受験生へのメッセージ

数学に裏打ちされた論理的発想を学び、
世の中への違和感に自分なりの答えを見つけよう

塩路 悦朗氏 プロフィール写真

塩路 悦朗

経済学部長・経済学研究科長

世間では経済学者は、世の中にある富を増やすことにしか興味がないように思われているようです。でも私たちが最終的なテーマとして掲げているのは、限られた資源の中で、どうすれば人々が幸せになれるか?というもの。一部の人々だけが豊かで、それ以外の多くの人が犠牲になる世界は、経済学の観点からは望ましいとは限りません。コロナ禍でさかんに議論されるようになった、感染症対策と経済対策、人命・健康と経済のバランスといった問題も、研究対象となります。人々はどのような状況でどのように行動するか、どのように動機づければより良い世の中を作れるのか。こういった問題も、経済学が担うべき領域です。
私は、二年余りに渡るコロナ禍という不確実な環境で、逞しく学び続けてきた高校生の皆さんに、とても期待しています。高校生という多感な時期には、世の中に対する疑念やそこはかとない違和感、あるいは憤りなどを抱えるものです。不安の多い高校生活を送ってきた皆さんの頭には、きっとたくさんの疑問が積みあがっていることでしょう。それを、ぜひ本学まで持ってきて欲しいと思います。私たちにとっても未経験のことがたくさん起きていますから、たぶんファイナルアンサーを示すことはできません。でも、これまでに蓄積された膨大な知見の中から「ヒント」は提供できます。そのヒントをもとに、4年間、皆さんと一緒に考えていきたいのです。その際にきっと役立つのが数学的発想です。経済学は、社会科学の中でも比較的早い段階で数学を取り入れ、数学に裏打ちされた論理的な思考を重視してきた学問です。見たこともない事態に出くわしたり、とても複雑な世の中の仕組みに触れて、どう理解したらいいんだろう?と途方に暮れたとき、そういった発想が活きてくるはずです。
「なぜこうなったのか」「どうしていけばいいのか」…このような疑問や違和感の背景にあるものをつかみ、自ら問いを立て、解を見つけ出す。そんな意気込みを持ってきてください。混沌とした時代は、皆さんにとってはむしろチャンスです。(談)

学部概要

「5年一貫教育システム」と高度専門職業人の養成

ゼミ風景の写真

経済学部の教育は、社会的要請への対応という側面を重要視しています。特に、卒業後の進路を考えた場合、経済学に関して高度な知識や技術を必要とする職業が増加しています。例えば、銀行や証券会社などの金融機関において派生証券の開発や運用に携わる部門、国連などの国際機関、国や県などの官公庁、民間の研究機関やシンクタンクなどにおいては、最初から実践的な専門的能力が期待されています。このような社会状況を背景として、経済学部では、授業科目を入門科目、基礎科目、発展科目に分けて、積み上げ方式による教育を実施しています。そして、勉学の進んだ意欲ある学生には、大学院科目を開放しています。
このことを制度として発展させたものが「5年一貫教育システム」であり、学部在学時に大学院科目を履修することによって、学部4年間の後、引き続いて修士を1年間で修了することを可能にしています。このシステムは、「5年一貫研究者養成コース」と「5年一貫修士専修コース」という2つのコースに分かれており、そのうち「5年一貫修士専修コース」は、「公共政策」、「統計・ファイナンス」、「地域研究」、「医療経済」、「一般」の5つのプログラムから構成され、上述の高度専門的な職業への就職を後押ししています。
経済学の研究内容は、時代の文脈を反映して、時代とともに変化します。教育についても、同様であります。経済学部は、そのような時代の風を感じ取りつつ、今後も、一橋大学の経済学がグローバル・スタンダードで注目されるようなものであり続けるように、様々な努力をしているところです。

卒業生から

可能性に満ち溢れた大学生活

『大学案内2023』より

加賀美 季絵

加賀美 季絵

2015年 経済学部卒業
ファイザー(株)

貪欲に吸収し続けた大学生活は、贅沢で貴重な時間でした。少人数制が特色のゼミナール、学部の垣根を超えたカリキュラム、英語のみで実施されるHGPの授業など、恵まれた環境で勉学に没頭した経験は今でも大きな糧になっています。また、如水会の手厚い支援による交換留学や、小平市にある国際寮でのスタッフ経験を通じて、海外の学生と共に生活することで多様な価値観に触れ視野が広がりました。そして、硬式庭球部で培われた胆力や人間関係は一生ものになりました。当時は目の前のことに必死で、回り道をしているように思えましたが、今振り返ると、何一つとして無駄だったことはありません。
現在は、一児の母として仕事に子育てにと忙しくしています。仕事ではファイナンス職として、決算業務や原価に関する分析、プロジェクト参画を通じて、国内工場及び海外グループの同僚と日々やりとりを行っております。会計関連の知識のほか、言語や背景が異なる人々との関係構築力が求められており、一橋大学での経験が大変役に立っています。
受験生の皆様が一橋大学の充実した環境を存分に活用し、実りある学生生活を送られることを期待しております。

自分と向き合う機会

『大学案内2022』より

佐々木 郁絵さんの写真

佐々木 郁絵

2015年 経済学部卒業
日本カストディ銀行

国立の街並みと緑溢れるキャンパスに憧れ入学した一橋大学での学生生活は、自分自身と向き合い、考え、行動する基礎を築いた貴重な時間でした。
社会人となり振り返ってみると、一橋大学には学部の垣根を越えた自由なカリキュラムや如水会による支援が充実した留学制度、多くの部活動やサークル活動等、幅広い選択肢がありました。入学当初はこの多くの選択肢に戸惑うこともありましたが、それが自分自身と向き合うきっかけを与えてくれました。
私は海外派遣制度を利用し1年間の交換留学を経験しましたが、様々な国の学生と交流することで多様な文化や価値観に触れることができました。
現在は、信託銀行に勤務し、海外の金融機関と日々やり取りを行っております。難しい案件や厳しい交渉に当たることもありますが、大学生活で学んだ知識のほか、留学生活をはじめ一橋大学での様々な経験を通して培った考える力や行動する力が活かされていると感じています。
受験生の皆様が一橋大学で充実した大学生活を送り、卒業後は社会で活躍されることを期待しております。

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