ゼミ紹介

『大学案内2022』より

商学部 福地ゼミ「経営戦略論」
戦略を考える力を鍛える

福地 宏之 准教授

福地 宏之 准教授

茨城県出身。2009年、一橋大学大学院博士課程修了。海外経験としてペンシルベニア大学ウォートンビジネススクール客員研究員、コペンハーゲンビジネススクール客員研究員。2017年より現職。著書に、『日本企業のマーケティング力』(共著)、『経営学入門キーコンセプト』(共著)など。

ゼミ風景

福地ゼミは経営戦略について考える場です。ただし、そのために社会科学的な思考能力を鍛えるという方針をとっています。経営戦略について学ぶために社会科学的思考を鍛えるというのは遠回りに聞こえるかもしれません。しかし、ビジネスをより大きなコンテクストで社会現象の一つとして捉え、社会の現象は何によって起こるのか、どう動いているのか、その原理を理解して初めて、企業の戦略や組織の問題に対して具体的な解決策を考えだすことができるのです。
ゼミでは、まず社会科学的な思考方法を学ぶための輪読から取り組みます。具体的には、『ミクロ動機とマクロ行動』(トーマス・シェリング著)や『離脱・発言・忠誠:企業・組織・国家における衰退への反応』(A・O・ハーシュマン著)などの社会科学の古典をじっくりと輪読し、本から骨太の論理を読み取り、現実の現象に当てはめてみて、論理の適用範囲を考えたり、論理の展開をしたりといったことを繰り返します。そうすることで、次第に概念を用いて、社会現象を理解し、考えることに頭が慣れてきます。その後は、経営戦略論や組織論、マーケティング等の本を多読していく段階に入ります。読む本はビジネス書から学術書まで様々ですが、学んだ理論を、現実の企業の戦略や組織に当てはめて、現象を分析したり理論そのものを考えたりするというのは同じです。
学んだことをより実践的に使う場も用意しています。ゼミの2年間では月1回のペースで、戦略分析や戦略提案のグループワークを実施しています。昨年度は4年生の就職先の企業の戦略分析を行い大変興味深かったのですが、今年度は企業の方と一緒にグループを作り、ビジネスプラン・コンテストに参加しています。ゼミでの学習を通して、自分の生きる世界を自分の頭で考えられる、そういう知的自由を得て、大学を卒業して欲しいと考えています。


武藤 光哉

武藤 光哉

商学部4年

福地ゼミでは、どのように企業を成長させるのか、勝ち残れるのか、戦略を中心に経営について学んでいます。まず、経営の理論を学び、次に実際に成功した企業について、なぜ成功したのか戦略を分析しました。現在は、実在する企業の経営陣になったつもりで、経営状況を分析し戦略を立てるワークに取り組んでいます。
学んだ理論を、サークルやアルバイトなど日常生活に生かせることも多く、面白いだけでなく実践的である点も経営学の魅力の一つだと思います。
豊富な知識と鋭い視点を持たれる先生のもとで、理論を基に「なぜ」を突き詰めることで、因果関係をとらえ、様々な社会的事象に対して深く考えることができました。また、優秀な仲間と議論を交わしながら思考力を鍛えている時間は、大変ですがとても充実しています。福地ゼミで得られた知識や経験、合宿やグループワークを通じて深めた人とのつながりは、私にとって人生のかけがえのない宝物です。

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