ゼミ紹介

『大学案内2021』より

商学部 中野ゼミ「コーポレート・ファイナンス」
財務のプロとして活躍するために本気で理論武装

中野 誠 教授

中野 誠 教授

東京都出身。一橋大学大学院博士課程修了。海外経験としてルーヴァン・カトリック大学客員助教授、シドニー大学ビジネススクール客員研究員。社会活動として日本銀行客員研究員、公認会計士試験委員等。著書としては、『戦略的コーポレート・ファイナンス』、『マクロとミクロの実証会計』等。

ゼミ風景

中野ゼミはコーポレート・ファイナンス(企業の財務)について学ぶ場です。本学の卒業生の約9割は株式会社に職を得て活躍をしています。株式会社が社会において価値を創造するためには、様々なことが必要です。どんな事業が社会的価値・経済的価値を生み出すか(事業投資の意思決定)。事業を行うための資金をいかにして調達するか(資金調達の意思決定)。資金提供者にどうやって報いるか(ペイアウトの意思決定)。これらについて、CFO(Chief Financial Officer)の視点から学びます。
次いで、資本市場との関係性を学ぶために、企業価値分析について学びます。会計学・経営学・金融論の知識を融合・総動員させて、個別企業の企業価値を評価・分析するのです。英語でアナリスト・レポートを執筆し、英語でプレゼンテーションをする世界規模の大会にも挑戦しながら、財務のプロとして、世界で活躍できる能力を高めます。仲間との濃密な議論の中で、専門知識の価値を体感します。「財務の理論があれば、現実を切れるんだ!」。そんなことを感じながらのグループワークです。
そして、再び専門書で難しい理論に沈潜する季節になります。スポーツでも練習と試合のバランスが大切ですが、ゼミの学習も同様です。十分な理論武装(練習)をしてから、試合に出場するのです。中野ゼミでは、東大、京大、阪大、早大との合同ゼミも随時開催します。理論武装の成果を試すためです。インプットとアウトプットを交互に組み合わせることで、螺旋状に知力が向上します。卒業の季節には、財務の専門家です。就職活動なんて、全く怖くありませんね。卒業生は証券アナリスト、格付アナリスト、商社マン、ファンドマネジャー、M&A専門家、コンサルタント、事業会社の財務担当者として活躍しています。本学の5年一貫MBAコースに進学する優秀なゼミ生も毎年います。
"You are what you learn!"  本気の学びは貴方の人生を豊かにしてくれます。


田村 鈴音

田村 鈴音

商学部3年

私たちのゼミでは企業財務を学んでいます。企業財務とは、企業経営を"おカネ"の視点から考える学問です。「"おカネ"の視点」で企業を見直すと、様々なことが"みえる"ようになる。これが、このゼミで学ぶ楽しさだと日々実感しています。
普段のゼミでは、理論を学んだ上で、実際のデータを活用し企業の分析を行っています。また中野ゼミでは、夏合宿や他大学との合同ゼミ、さらにCFA協会主催の大会に出場する機会も用意されています。特にこのCFAの大会は特徴的で、チームで企業を分析してレポートを書き、他大学とその完成度を競います。このような、学んだものを実際にアウトプットする機会の豊富さが、このゼミの特長の一つです。
もちろん、学びの場面ではみんな聡明で、私自身常に刺激を受けるような中野ゼミですが、遊びの場面では思う存分楽しめる、愉快な一面も持ち合わせています。本当に良い仲間を持てた、といつも感じています。
2019年10月撮影

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