多様な価値観に触れ、自己成長を実現する-- 一橋の留学

2023年12月27日 掲載

一橋大学海外派遣留学制度(交換留学制度)、グローバルリーダー育成海外留学制度、サマースクール等留学制度、異文化交流研修、海外語学研修など、多くの海外留学制度を備え、毎年100名を超える学生が海外留学を体験できる、それが一橋大学の魅力です。海外での学びで得た新しい知見や人的交流が学生の価値観を大きく変え、将来に向けて指針を与えてくれた、と答える学生が少なくありません。学生・社会人それぞれの立場で留学を経験した3名の方に、その成果を語っていただきました。

膨大な読書量と教授との濃密なコミュニケーション。
鍛えられた1年間は、大きな自信へとつながりました

近藤 ありなさん

近藤 ありなさん

法学部 4年

留学先:英国 オックスフォード大学

高校卒業までの8年間をモンゴルとアメリカで過ごしたことから、国際関係に関心を持つようになりました。入学当初は留学への明確な意思はなかったのですが、一橋大学でディベートサークルに参加して留学の必要性を感じ、大学3年次にオックスフォード大学に1年間留学しました。もともと文学を通してイギリスの歴史や文化に魅力を感じていたこともあり、オックスフォード大のPPE(Philosophy, Politics and Economics)プログラムで社会科学を広く学んで自分の視野を広げたいと思いました。
1学期で履修する科目は、2つと少ないものの、毎週30点以上の文献を読んでレポートを提出し、教授と学生が1対2でディスカッションする濃密な授業内容で、読解力と思考力が鍛えられました。またイギリスの複雑な階級社会や、植民地の歴史を踏まえて現在の国際関係を考えるという視点に触れたことも大きな発見でした。たとえばスコットランド・グラスゴー大学のハンテリアン博物館で見た、多様性に配慮した展示方法は大変興味深く、現地で人と意見を交わさなければ得られなかった視点だと感じています。講演会やディスカッション、パーティなど、人種や年齢を超えた方々と交流できる場が多かったことも貴重な体験です。学期中は学業面以外でも日本語・英語を教えるボランティアや大学の聖歌隊・オーケストラに参加したりしました。また、友達とピクニックやガーデンプレイ(春頃に屋外で有志の学生により披露される劇)、パンティング(オックスフォードに流れる川で船を漕ぐこと)に行ったりしました。そして休暇中はロンドンで観劇・博物館巡りをしたりヨーロッパ各地に旅行に出かけたりすることで、自ら世界を広げていく姿勢が身についたと思います。人と関わることで、毎日こんなに学びがある!という経験は、自分の自信にもなっています。留学して改めて人と触れ合うことの大切さを感じ、以前から抱いていた「文化交流で国際関係に関わる仕事に就きたい」という思いがさらに強くなりました。

画像:オックスフォードの街並み

オックスフォードの街並み

画像:オックスフォードの制服を着て

オックスフォードの制服を着て

画像:カレッジのディナー

カレッジのディナー

画像:カレッジの教会

カレッジの教会

外国は決して特別な場所ではない。
留学を体験し、日本への思いが強くなりました

下防 健瑠さん

下防 健瑠さん

社会学部 4年

留学先:ドイツ ケルン大学

もともと留学志向が強く、一橋大学に進学した理由の一つが留学制度の充実でした。交換留学のプログラムに参加して留学先を選ぶ際に、英語力を磨くだけでなく、英語以外の言語にも触れたいと考えたので、ビジネス・経済・社会科学といった総合的な分野を英語で学べる学部があるドイツのケルン大学への留学を決めました。
大学では一橋のゼミで学んでいた「教育格差」のほか、国際貿易や経済・社会全体の格差など、幅広い内容の科目を履修しました。「教育格差」の授業では、日本とは全く違うドイツの教育制度や今までに経験したことのないディスカッションの方法や視点の違いを学びました。同時にドイツの学生に加え世界中から集まった留学生が英語を流暢に使いこなしているのを目の当たりにして、日本との教育の違いを感じました。
自分にとって大きな収穫だったのは、海外の大学で学べたことはもちろん、数多くの友人ができたことです。特に台湾からの留学生と仲良くなり、一緒にヨーロッパ13か国を旅行できたことはとても良い思い出になりました。彼との交流を通して、言葉の壁を越えてわかりあえることを実感することができましたし、結果として英語力も向上しました。
留学前は、将来は海外で働きたいと考えていましたが、海外生活を体験することで、自分の中で外国が特別なものではなくなりました。むしろ海外に身を置くことで、家族や友人など身近な人のため、ひいては日本のために働きたいという気持ちが強くなり、ゼネコンや海運など、国内のインフラや生活を広く支えるような業種に興味を持つようになりました。留学という経験があったからこそ起こった心境の変化だと思います。

画像:ケルン大学本館

ケルン大学本館

画像:ケルン旧市街(Heumarkt)のクリスマスマーケット入り口

ケルン旧市街(Heumarkt)のクリスマスマーケット入り口

画像:ケルン大聖堂とホーエンツォレルン橋の夜景

ケルン大聖堂とホーエンツォレルン橋の夜景

画像:2月中旬から下旬にかけてケルンで行われたカーニバルの様子

2月中旬から下旬にかけてケルンで行われたカーニバルの様子

中国における物事の進め方を体感し
新たな知見を得られた、またとない機会でした

劉 碩さん

Charlie Koyamaさん

あおぞら銀行勤務
2022年 一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻(ICS)修了
2023年 北京大学MBA修了

留学先:中国 北京大学

私は学部生時代の交換留学やこれまでの業務で欧米諸国と深く関わってきましたが、日本の金融機関に勤務する身として、日本が属するアジアの市場に自分の新たなプレゼンスを確立したいと感じるようになりました。中でも世界で極めて影響力が強い中国で経済やビジネスの動きを学び、人的ネットワークを構築できれば、キャリアにとって大きなプラスになる。そう考え、一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻(ICS)で北京大学光華管理学院のダブル・ディグリープログラムに参加しました。
ところが北京大学で学んだ2年間は、想定外の出来事の連続でした。コロナ禍の最中、中国がゼロコロナ政策をとったことから、渡航が叶わず講義はすべてオンラインになりました。また、言葉の壁もありました。英語のプログラムということもあり、講義自体は英語で行われましたが、学生同士で議論をするグループワークは、勝手が違いました。8割程度が中国の学生または海外在住の華僑の方々だったこともあり、放っておくと中国語でどんどん議論が進んで行きました。もちろんこちらから積極的に関われば英語で応じてくれるわけですが、慣れるまでには時間がかかりました。アジア人同士ですと見た目はあまり変わりませんが、こうした違い、中国ならではのスタンダードを学びました。
北京大学への留学は、不確実性を受け入れながらも環境に順応し、経済成長を遂げていく、まさに中国のパワーを実感する体験となりました。ICSの1年間、北京大学での2年間は、異文化や多様性を受け入れながらビジネスをグローバルレベルで思考するという、貴重な機会になりました。

画像:北京大学光華管理学院(MBA)

北京大学光華管理学院(MBA)

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学びの環境