社会学部

アドミッション・ポリシー

受験生へのメッセージ

社会が前提とするものを疑う批判的思考力を身につけ、「グローバルイシュー」の問題解決をも視野にいれた社会科学を学んで欲しい

貴堂嘉之氏

貴堂 嘉之教授

社会学部長・社会学研究科長

一橋大学の社会学部は、国立大学唯一の社会学部です。批判精神旺盛な人文・社会科学の宝庫として、社会学や歴史学、哲学・思想、言語文化、社会心理、地理学、人類学、教育学、政治学、社会政策といった、他の大学でいえば文学部、法学部、教育学部などにまたがる広範な領域をカバーしています。
高校生として、社会に強い関心があっても何を学びたいか定まっていない諸君も多いことでしょう。その点、本学部では、入学後に時間をかけて授業で色々なことを学びながら、自分のやりたい研究をじっくり選ぶことができます。1年生向けの導入ゼミから、2年次の社会研究入門ゼミを経て、3/4年次の後期ゼミでの本格的な学びへとつながっているからです。一橋大学での学びの中心は、少人数のゼミナール。そこで生涯の友をつくり、切磋琢磨してほしいと思います。
本学部が培うのは、社会が前提とするものを疑ってみる批判的思考力。自分たちの身近な問題から、地域社会の課題、グローバルな課題まで、社会問題を認識・分析してその解決に取り組み、社会に変革をもたらす担い手"change maker"を育てることが教育の目標です。グローバル時代に見合った、"グローバルイシュー"の問題解決をも視野にいれた社会科学をじっくり学んで欲しいと願っています。
社会学部は、女子学生が多いのも特徴です。2007年に設立したジェンダー社会科学研究センター(CGraSS)の共同代表としても、他学部よりも女子学生比率が高いことは誇りです。ジェンダー研究の日本における拠点として、これからの多様性あふれるインクルーシブな日本を創る担い手を育成していきたいと思っています。

学部概要

多彩な開講科目、個性的な教員を擁する、社会科学の総合学部

一橋大学の社会学部は、国立大学法人の中でただひとつの社会学部です。その英訳名Faculty of Social Sciencesが示すように、社会諸科学の幅広い総合を目指す「社会科学の学部」であり、「社会学(ソシオロジー)」に限定された学部ではありません。もちろん社会学は多様で広範な領域を含み、社会学部の大きな柱のひとつですが、社会学部ではそれ以外にもたくさんの学問を学ぶことができます。
もともと商法講習所以来、一橋大学は、商学や経済学を起点としながらも、社会や人間、歴史や文化といった多様な領域に目を向けることで、常に広い視野をもち多様なアプローチを通じて問題に取り組むという独自の学風を作り上げてきました。「社会科学の総合」という本学の理念を象徴するこの独自の学風を、社会学部は研究・教育におけるもっとも大切な要素として受け継いでいます。
社会学部の組織は6つの研究分野(社会動態、社会文化、人間行動、人間・社会形成、総合政策、歴史社会)をベースに編成されており、教員はそれぞれの研究分野に属して教育研究活動を行っています。多彩な開講科目、個性的な教員、少人数のゼミナールによる濃密な教育が社会学部の最大の特徴であり、他学部に比べて教員や学生が多様性に富んでいることも特色です。
小冊子『社会学部履修ガイド』には、多彩な講義群からの履修方法について、アドバイスが満載されています。
国際的に開かれた社会学部は、教員も学生も海外とのつながりが深く、外国人留学生や、在学中に留学する学生がたくさんいます。
「グローバル・リーダーズ・プログラム」に参加して、外国語力に加え地球規模の課題の解決力を鍛えることもできます。また、学部・大学院(修士課程)を5年間で修了できるプログラムもあります。
社会学部は総合性、専門性、人間性、国際性といった基盤的能力の育成を通じて、企業人、公務員だけでなく、ジャーナリスト、教員、研究者など、多方面で活躍する人材を数多く輩出しています。
社会学部は現実への批判的関心と、旺盛な知的好奇心を持つ、個性的な学生を歓迎します。

卒業生から

豊富なカリキュラムだからこそ養えたジャーナリズム精神

『大学案内2023』より

佐古田 麻優

佐古田 麻優

2015年 社会学部卒業
ロイター通信

一橋大学を志したきっかけは、兼松講堂と図書館の大閲覧室の雰囲気に魅了されたからでした。当時の自分は明確な将来の夢を持っていませんでしたが、大学の豊富なカリキュラムのおかげで、3年次には具体的なキャリアを思い描けるようになりました。
現在は外資系通信社で記者として働いていますが、大学時代の学びが今に繋がっていると感じることが多々あります。ジャーナリズムでは社会で起きる様々な出来事を多角的に見つめ、中立的・批判的に分析することが求められるため、社会学部で幅広い学問に触れ、クラスメイトと議論を重ねた経験が今に活きていると感じます。
学部以外にも、海外留学制度で体験したマイノリティとしての立場、如水会寄付講義で得た人生経験豊富な先輩講師の知見、学部の垣根を超えた履修プログラムなど、一橋大学が与えてくれた環境によって、知的好奇心が掻き立てられ、多様な観点から物事を考える力を養うことができました。
学生生活に葛藤と紆余曲折はつきものですが、今振り返ってみると全ての経験に意味があったのではないかと感じています。学問のほかにも、部活・サークル活動やバイトなどに熱中するのも有意義な時間となるでしょう。固定観念にとらわれず、恵まれた環境を大いに活用し、それぞれの道を切り開いてください。

一橋大学で私が得たもの

『大学案内2022』より

金森 優太

金森 優太

2015年 社会学部卒業
キリンビール(株)

私は現在キリングループで働いていますが、そのきっかけになったのは、体育会剣道部でのOBOG訪問です。毎年、先輩方に部の活動報告のため、各企業を訪問するのですが、大学1年のときに伺ったのがキリングループでした。そのときにお会いしたキリンの先輩方の優しさ・温かさを忘れることができず、就職活動でもキリンを志望し、入社することになりました。私は部のつながりをきっかけに就職しましたが、一橋大学は規模が小さいため、直接的なつながりがなくとも先輩方は皆親身に接してくださいます。そのようなつながりを得られることは、一橋大学の大きな魅力です。
またゼミでは、国際社会学を専攻し、アイルランドの移民研究を行っていました。一つのテーマについて、徹底的に調べて、考え抜き、文章にまとめるという経験は、今の業務にも大いに役立っていると感じます。課題を設定し、仮説検証を行って、真の要因を明らかにすることは、ビジネスにも大いに通じるものです。ゼミや講義での学びがなければ、社会人になって多くのことで躓いたであろうと思います。一橋大学は、勉学・研究に没頭できる恵まれた環境が整っています。自らが解き明かしたい課題を見つけ、その研究にぜひ身を投じてみてください。

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