ゼミ紹介

『大学案内2019』より

岡田ゼミ「産業組織論」
市場経済における競争と規制を考える

岡田 羊祐 教授

岡田 羊祐 教授

1985年東京大学経済学部卒業、1994年東京大学博士号(経済学)取得、2000年に一橋大学経済学研究科助教授、2006年から現職。研究分野は、産業組織論・競争政策。主な著書に『独禁法審判決の法と経済学』(共編著・東京大学出版会)などがある。教育・研究以外では、公正取引委員会競争政策研究センター所長、総務省情報通信審議会委員など。

ゼミ風景

私の担当するゼミナールでは、様々な市場にみられる競争と規制を幅広く検討対象としています。市場とは「交換」が行われる場です。貨幣を媒介とする売手と買手による自発的交換が中心となる経済を「市場経済」といいます。この市場経済をより良く機能させているものが「競争」です。しかし、現実の経済では、さまざまな理由から政府が市場に介入しています。政府規制が重くのしかかった市場では競争が停滞し、逆に競争が活発な市場では規制が後退します。つまり、市場競争を促進する「競争政策」と政府による「規制政策」は、市場経済の機能を左右するコインのオモテとウラといえます。
ゼミの3年次は、競争政策・規制政策に関する英文テキストの輪読が中心となります。輪読ではテキストを隅々まで丁寧に読みこなせるように指導していきます。そして、テキストの正確な理解を前提として、関連する論点を学生から提示してもらいながらディスカッションを行います。そのプロセスで、問題発見能力や課題設定能力を高めていけるように留意していきます。4年次からは卒業論文の指導が中心となります。ただし、全体を通じて3・4年生合同で活発に議論を行いながらゼミを進めますので、ディスカッション重視のゼミといえるでしょう。加えて、3年次から卒業論文の個別指導を行います。早くから卒業論文への問題意識を高めていくことを狙いとしています。また、プレゼンテーションやディスカッションの訓練となるように、年2回、ディベート大会を実施しています。年度末には卒業論文発表会を兼ねた東京大学のゼミとのジョイント・ワークショップを開催しています。この他、ゼミ合宿(4年生による卒論報告と3年生による合同書評会)、スキー合宿、工場見学なども随時行います。卒業したOB・OGとの繫がりも深く、上下の隔てのない風通しの良いゼミだと思います。


井口 菜那

井口 菜那

経済学部4年

私たちのゼミでは「産業組織論」を扱っており、独占や寡占といった企業行動を理論や実例を用いて分析しています。ゼミは3・4年合同で行い、3年生は洋書を1年かけて輪読し、4年生は卒論発表を行います。年2回のディベート大会では皆念入りに準備をし、時事問題など様々なテーマについて熱く議論を交わします。社会科見学や夏合宿などのイベントもあり、学年を超えて仲良く活動しています。
岡田先生は公正取引委員会の顧問もされており、様々な分野に見識をお持ちなので日々学ぶことばかりです。非常に面倒見が良く、卒論だけでなく就職活動についても親身に相談に乗ってくださいました。ゼミでの学びはこれまでのどの学問よりも濃いものになります。その時間を、尊敬出来る先生や仲間と過ごせることを嬉しく思います。