ゼミ紹介

『大学案内2020』より

松井ゼミ「マーケティング」
マーケティングの理論をほんとうに実践する

松井 剛 准教授

松井 剛 教授

北海道出身。2000年、一橋大学商学研究科博士後期課程修了。2007年、安倍フェロー。2007年~2009年、プリンストン大学社会学部客員フェロー。2013年より現職。著書に、 『いまさら聞けないマーケティングの基本のはなし』(河出書房新社)、『欲望する「ことば」』(共著・集英社新書)など。

ゼミ風景

松井ゼミはマーケティングについて学ぶ場です。そのために多くの和書、洋書を読むだけでなく、マーケティングを疑似体験する経営ゲームも行っています。本を読み議論をするときは、ぼくではなく学生が司会をして全員が議論に参加して内容の理解に努めます。また経営ゲームでは、チームに分かれて株価を高めるためのマーケティング意思決定をしています。このように松井ゼミでは、いつも皆で力を合わせて勉強をしています。
こうして学んだ成果は、実践に活かされます。4年生は、新聞協会から依頼を受けて、若者に新聞を読んでもらうためのPRイベントを行いました。その名は「シンコラ」。紙の新聞を読む習慣のない若い人に、新聞に触れてもらう機会を作るために、新聞を使ったコラージュを作る半日のイベントを新聞博物館で行いました。ゲストの依頼から、ポスターの作成、当日の運営まですべて松井ゼミで行いました。ゲストは、インスタグラムなどソーシャル・ネットワークで人気を集めている美大生の「はましゃか」さんに依頼しました。こうした身近だが憧れる存在は、若者に対して影響力を持ちます。これは「インフルエンサー」(影響力を持つ人という意味)に関する理論を学んだ成果であると言えます。
このように松井ゼミでは、学んだマーケティングの理論をほんとうに実践します。3年生は、ハロウィンという外来の行事が日本で定着した理由を研究しています。アメリカで年中行事になったハロウィンは、どちらかというと子どものためのイベントです。しかし日本では、渋谷で大人たちが集まって仮装を夜中に楽しむ全く違ったイベントになりました。これはイタリアのパスタが「たらこスパゲティ」に様変わりしてしまったこととよく似ています。こうした外国文化のアレンジのことを「脱エスニック化」と言います。脱エスニック化としてのハロウィンについての研究成果は、新書としてまとめられ発売される予定です。


先﨑 弓子

先﨑 弓子

商学部4年

商学部には40ほどのゼミがあり、経営・マーケティング・金融・会計の分野に分かれています。私たちは、マーケティングの分野で、その中でも「消費者」にフォーカスして活動しています。
3年次では、新聞を若年層に読んでもらうためにはどうすればいいのか、マーケティングの観点から議論し、実際にイベントを企画して開催しました。企業やタレントを巻き込み1年以上かけて準備したため大変でしたが、マーケティングを実践したことで、他では得られない大きな学びを得ることができました。4年次では、卒論を執筆します。単独で行うのではなく、ゼミのみんなで議論して研究の質を高めています。
このように、長い時間を一緒に過ごすゼミの仲間は、私にとってかけがえのない財産であると実感しています。また、私たちのゼミは、合宿やOB会などのイベントも豊富で、学年を越えた交流をしています。素敵な先輩、同期、後輩を社会人になってからも大切にしたいです。
2018年10月撮影