ゼミ紹介

『大学案内2019』より

円谷ゼミ「ディスクロージャー、コーポレート・ガバナンス」
ビジネスの最前線での"出来事"を求めて

円谷 昭一 准教授

円谷 昭一 准教授

一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了、博士(商学)取得。埼玉大学経済学部准教授を経て、2011年より現職。専門はディスクロージャー、コーポレート・ガバナンス。経済産業省「持続的成長への競争力とインセンティブ-企業と投資家の望ましい関係構築を考える-」委員などを歴任。

ゼミ風景

"ディスクロージャー"という言葉を聞いたことはあるでしょうか。情報開示と訳します。皆さんと同じように企業もさまざま情報を外部に発信しています。ネットを通じて膨大な情報が日々行き来する中で情報発信をどのように効果的に行うか、これは企業経営の根幹にかかわる問題です。よい情報発信を行うことで資金の調達額も変わってきますし、企業に資金を投じている投資家にとっては投資効率を上げられるか否かの判断材料になります。こうした情報開示をさまざまな視点から研究しているのが私たちのゼミです。
ゼミの中で私たちが重視しているのは、自分の仮説を立証できる力を養うことと、それを相手に伝える技術を高めることです。理論や知識だけを詰め込むことはあまり意味がないと思っています。それをいかに使うか、つまり現実の企業行動を分析する際の分析ツールとして活用することができるか、それを重視しています。もちろん、分析だけで終わっては意味がありません。その結果を相手に伝えるための訓練もゼミでは大切にしています。
我々が扱うのは企業です。たとえば植物の研究をするのであれば山野に出かけるでしょう。それと同じでまずは企業を実際に訪問し、自分の目で見て知ることがすべての始まりになります。私たちのゼミでは積極的に企業訪問や実務家へのインタビューの機会を設けます。学生の目を"外"に向けさせるためでもあります。もちろん教室での議論も重視していますが、ビジネスの最前線で起きている出来事に着目するために足を使います。現実からヒントを得て、それを理論や知識で分析し、さらに分析結果を現実に落とし込んでいく・・そうした活動を繰り返すことによって自分自身を知的陶冶していきます。もちろんそこでは学生自身の主体性や積極性が必要になってきます。そうした学生の主体性をいかに引き出していったらよいのか、私自身も日々チャレンジしています。


片山 慶美

片山 慶美

商学部4年

私たちのゼミでは、IR(Investor Relations)といって投資家向けの情報開示などを扱っています。私が円谷ゼミを選んだのは、理論だけでなく実際の企業を見る視点を養いたい、自分の得た知識をアウトプットする機会がほしいと考えたからです。実際、3年次には企業で働く方々へのインタビューやプレゼンテーション、工場見学、他大学の商学部ゼミとの合同ゼミなどの機会がありました。さらに、チームでプレゼンコンテストに出場し、企業の発表する「中期経営計画」の配当などの株主還元項目の達成度を調査し、発表しました。
今年の11月上旬にはカンボジアのメコン大学に訪問し、交流をする予定です。現在はそこで発表する「東南アジア企業のIR」についての発表の準備をしており、ゼミの4年生7人でタイやベトナムなど、2600社以上の企業の投資家向けwebサイトの調査をしました。慣れない英語でのプレゼンに苦戦中ですが、滅多にないチャンスでもあり、とてもわくわくしています。
2017年10月撮影